セックスレスの理由は面倒くさいから?

バブル期前後から低年齢化の一途をたどっていた「初体験年齢」は、2005年ごろから男女ともに遅くなっています。

長引く不況の影響で車もブランド品も買わなくなった今の若者を見ていると、確かにギラギラした欲望が薄れてきているように見えます。
でも一昔前はお金がなくても、いやお金がないからこそタダで楽しめるセックスに没頭した男女が多かったはず。

インターネットの普及で手軽にAVが見られるようになり、若い男子は生身のセックスにあまり好奇心を抱かなくなりました。
でも視覚の刺激が性欲に直結しにくい女性の場合は、それだけが草食化の原因ではないように思います。

カウンセリングに来る女性を見ても最近は変化を感じます。

数年前まで女性の相談で一番多かったのは、夫がセックスをしてくれない、夫に愛されてなくて寂しいというセックスレスの悩みでした。
しかしこのところ、「セックスに関心が持てない」という相談が増えています。

 

セックスに消極的な女性のパターン2つを、よくある事例でご紹介しましょう。

サービスするのが面倒くさいから断る

結婚3年のAさん(35)は月に2、3回のペースでセックスがありますが、最近は何かと言い訳して断ることが増えています。申し訳ないと思いつつ、セックスが面倒くさくてたまらないのです。

独身時代に数人の彼がいましたが、どの彼ともそれほど楽しんだことはありません。でもいったん始めれば快感はあるしオーガズムも得られます。マスターベーションもしており性的なことに嫌悪があるわけではありません。

「セックスの中で楽しいと思う行為はありますか?逆に苦手な行為は?」と聞くと、

「最初に男性から愛撫される段階はいいのですが、ほとんどの男性は途中で「口でして」と言ってきますよね?とりあえず言われる通りにしますが、本当は面倒くさいのでしたくない。もし男性から愛撫されるだけでお返しをしなくていい、最後までマグロでいいというのならセックスを楽しめると思う。セックスをしたがるのは男性の方なのだから、一方的に愛撫してくれればいいのに、どうして女性からお返ししなきゃいけないのかな」とのことでした。

70~80年代頃はまだ、セックスにおいては男性がリードするものという暗黙の了解があって、女性はマグロで愛撫されているだけでOKだったような記憶があります。
当時は女性が結婚前に体を許してくれたというだけで男性にとってはありがたいことだったのです。
しかし男女平等が行き渡ったせいか、セックスにおいても相互愛撫が当たり前になり、彼に手や口でかなりサービスしなければならなくなっています。
お互いがサービスするのはよいことのように思えますが、男性ほど性欲を感じない女性にとっては面倒くさい行為になっているようなのです。

男性からは愛撫が面倒という話をあまり聞いたことがありません。男性はセックスをリードするものという思いこみがもともとあるので、あまり疑問に感じないせいかもしれません。

断るのが面倒だから応じる

Bさん(30)は婚約者がいますが、二股かけていた別の男性の存在がバレて揉めています。彼は許してくれると言っているが、このまま結婚してもいいのだろうか、ということで相談にやってきました。

Bさんは、過去に何十人もの男性経験がありました。セフレやワンナイトも含めてですが、とても上品で真面目そうなルックスなのに意外にも淫乱体質か?と思いきや、彼女の場合もセックスを楽しいと思えないとのことでした。

「セックスは嫌いじゃないけど、特別したいというほどでもない。でも誘われると断れないというか、断るのが面倒くさいと思っちゃう。断るのに気を遣うくらいならやった方が早いと思って応じてしまうんです。都合のいい女に思われてるのかもしれないけど別にいいやって。でも彼に“ふしだら”と言われてしまって、やっぱりだらしないと思われるのかなと落ち込みました」

Bさん本人としては、セックスを楽しんでいるわけではないので“ふしだら”とは違うという意識があるようでした。
私からは、「彼が結婚後にBさんの二股を蒸し返す可能性もあるので、うやむやにせずもう少し時間をかけて話し合った方がいいのではないか」と伝えました。

この2人のケースでわかるのは、どちらも根底に「面倒くさい」という思いがあるということです。

受身で済むのならいいが、相手へのサービスが面倒くさいから断る。

セックスを断るのが面倒くさいから、とりあえずセックスに応じる。

結果は反対ですがどちらも思いは似ています。パートナーとの心の交流をセックスに求めていないのです。

セックスには3つの役割があるといいます。

それは生殖、快楽、コミュニケーションです。

生殖のためのセックスは人生の一時期にしかないものですが、快楽やコミュニケーションの役割もあまり求められなくなってきているように感じます。

潔癖な若者が体の交わりを避けるようになったから。
共働きが増え忙しくて疲れているから。
セックス以外に楽しいことがたくさんあるから。

セックス離れが進む原因は色々考えられますが、心身両面でのコミュニケーションはカップルにとって不可欠なもの。
面倒くささが先に立ってしまうということは、セックスの本質である心の交流の素晴らしさをまだ体験していないのでしょう。

面倒くささをしのぐ充足感は、相手を楽しませてあげたいという思いやりからしか得られないものだということに気づいてほしいなと思っています。

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