発達障害の夫が性依存に?

 

 

以前のブログ「発達障害の夫とのつきあい方」でも書きましたが、夫の特性に悩んでいる妻からの相談が増えています。
発達の偏りがある夫に対しては、

・メモで可視化したりこまめに注意をして、うっかりミスを防ぐ
・セックスに関しては具体的にどうしてほしいか、その場で伝える
・特性を完全になくすことはできないので、折り合いがつくところであきらめる

といったことをお話ししました。

しかし発達障害の夫が性依存のような状態になると、妻の気持ちに配慮できないだけに妻が苦痛を強いられることになります。

 

 

夫が突然会社を辞めてひきこもった

仕事のストレスからセックスを頻繁に求めるようになったCさん(35)の夫(36)のケースです。
(ご相談内容は個人が特定できないよう変更を加えてあります)

Cさん夫婦は結婚5年、4歳の娘がいます。
夫は大手企業のエンジニアとして安定した収入がありましたが、結婚して間もなく、夫の極端で自分勝手な行動に悩まされるようになりました。

 

夫はCさんがルーティーンを崩すと不機嫌になります。
ワンパターンのメニューを求められる、この時間にこれをやるというスケジュールが決まっており、何かに集中している時に話しかけたり頼みごとをすると怒り出す、一緒にいてもゲームに夢中になり会話がないなど。
ただこの程度ならどこの夫も似たようなものだろうと早々にあきらめ、なるべく夫を怒らせず機嫌よく出勤してもらうことに専念しました。

しかしある日突然夫は会社を辞めてしまいました。
夫は技術者だったので、コミュニケーションが下手で社内で浮いていても仕事には特に支障がありませんでした。
ところが得意先の人とちょっとしたことで行き違いがあり、大声で相手を罵ってしまったのです。
それを上司から叱責された時に上司にも「バカ、クソ」といった罵声を浴びせ、そのまま退職願を出してしまったのでした。

どちらかといえば自分の世界にこもるタイプであまり人と関わらなかった夫が、そこまで他人に怒りを爆発させたことに驚いたのですが、辞めてしまったものはもう仕方がありません。
夫の職歴であればすぐに再就職ができるものと思い就活を促しましたが、夫は急に活力をなくして、家にひきこもるようになりました。
心療内科では軽度のうつと言われたため、回復するまでそっとしておいてあげようと、夫にうるさく言わないように気を遣っていました。

ある時夫からセックスを求められました。
もともとセックスに関心がなくほぼセックスレスだったのでどうしたのだろうと思ったのですが、それで夫が安らげるのであれば、と夫の求めに応じるようにしました。
しかしそれが毎日になり、時には1日に2回、3回となると、これは病気ではないか?と感じ始めました。

内容は判で押したような単調な手順でかける時間も短く、がまんしてできないことはありません。
ただ、正社員で家事育児も一人でこなす日常で、ただでさえ疲れているのに毎日家でブラブラしている夫にセックスまで求められるとイラッとしてしまいます。
でも「疲れているから」と断ると怒って大声を出すので、めんどくさくなって応じる日々でした。

仕事やお金と引き換えにするのは不純かもしれないが、これまでは夫に経済力があったからこそ、細かいことにがまんをしてこれた。しかし働かなくなった今、つまらないセックスという負担まで増えて、これから一生を共にする自信がもてなくなった・・・

そんなご相談でした。

 

性依存は不安からくる一時的なもの

一般に、発達障害の夫を持つ妻からは、「夫がセックスをしてくれない」というセックスレスの相談内容が多いので、このような話はあまり聞いたことがありませんでした。

仕事を失い自尊感情が傷ついて不安になっている夫は、セックスをストレス発散の道具として新たな日常のルーティーンに組み込んだのかもしれないと思われました。
独身の方だとストレスからマスターベーション依存になることがありますが、それと同様なのかもしれません。

しかし1日に何回もとなるとやはり度を越えています。
まずはセックス以前に夫の気持ちを安定させることが先決なのだろうということで、生活を改善することから始めることにしました。

 

 

新たなスケジュールを組む

仕事を辞めてからルーティーンが崩れていましたが、再びきちんとしたスケジュールを作り直しました。

寝坊をさせずに朝食をとらせ、子どもの保育園の送り迎え、夕食の買い物などを夫にしてもらうことにしました。
これまで夫が無職であることが近所にバレると恥ずかしいと思い、夫に家事育児をさせていなかったのですが、体裁を取り繕うことをやめて夫に仕事を与えることにしたのです。
うっかりミスが多い人なので、送迎時間を忘れていたり、違ったものを買ってきたりと、決して優秀な「主夫」ではありませんでしたが、「いつもありがとう」と感謝をするように心がけました。
夫も家庭で役割があることで居心地がよくなったのか、それなりに一生懸命家事育児をしてくれました。

 

 

セックス回数を決める

ルールに従うことはできる夫なので、「1日に1回、就寝前のみ」と約束をさせました。
挿入のみのセックスは数分で終わることもあり、Cさんにとって苦痛ではあるのですが、”スキンシップに関心のなかった夫が人肌を求めるのには夫なりの苦悩があるのだろう”と理解するよう努め、嫌な顔をしないでハグしてあげるようにしました。

「性依存症」を自称して来談される方は男女ともにいますが、Cさんの夫の場合はセックスの快楽への依存ではなく、不安を鎮めるための方法としてとりあえずセックスを選択してみた、ということだったのかもしれません。
素直に1日1回のルールを守って落ち着いた様子になりました。

 

 

再就職を急かさない

Cさんにとっては「早く仕事を探してほしい」が最も大きな願いだったのですが、職場環境へのこだわりが強い夫は、転職サイトを見ている段階で文句ばかり言ってなかなか応募しません。面接までこぎつけた会社も、条件が違ったと断ってしまいました。
しかし夫自身も焦っているのだろうと思い、口うるさく責めないようにしました。
時々「あなたは専門分野では誰にも負けない能力があると思うよ」「少し遅れてもやりがいのある職場を見つけてね」と励ますだけにとどめました。

結局、前の会社で唯一親しくしていた同僚が紹介してくれた同業他社に入ることができ、今のところ元気に通勤しています。

「あれほどしつこくされたセックスはなぜか就職後にパタッとやみ、やれやれという感じです。
今となっては、全くないのも寂しいと思うくらい懐かしくなりました(笑)」
とのことでした。

Cさんの悩みが落ち着くまでに1年ちょっとかかりました。
その間、夫が安心して再出発できるような環境を整えるために、Cさんはよく頑張ったと頭が下がります。
Cさんのような包容力のある賢い妻を持った夫は、たとえ発達の偏りで生きづらいことがあったとしても、これからも幸せに生活していけるのだろうと思いました。

 

 

 

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