別れたくない理由は何だろう
私がこれまで一番多く受けてきた相談はカップル関係です。
夫婦間や恋人間でトラブルが生じた時、どうしたら修復できるのか、あるいは別れた方がいいのかと迷い来談するのです。
別れることを決意した人は金銭面の手続等を弁護士に依頼するでしょうから、カウンセラーを訪れる方の多くはまだどうすべきか決めかねている、ということになります。
最終的な決断を下すのはもちろんご本人なのですが、カウンセラーが内心”別れた方がいいな”と思うケースもあります。
1つはDVを受けている場合。通常カウンセラーが離婚を勧めることはありませんが、クライエントの身に危険が及びそうな状況であれば、積極的に通報を促したりシェルターの情報を提供することもあります。
もう1つは、話を聞いた限りではありますが、”もう2人の間に愛はないな”と感じられる場合です。
片方に未練が残っていても、もう一方には全くやり直す気がない時はだいたいうまくいきません。
本人も、恐らく別れるという結論しかないのだろうと頭ではわかっているものの、どうしても気持ちがついていかないのです。
こういう状況にある時におススメしたいのは、
「私はどうして彼と別れたくないのだろう?」
と自問して書き出してみることです。
①長所を具体例で考える
その時に気をつけたいのが、
・優しい人だから
・まじめだから
といった抽象的な表現にしないことです。実はこの2つは大半の方が口にするのですが、なるべく具体的なエピソードを思い出すことが大切です。
「私が病気の時に毎日家事を全部引き受けてくれて、慣れない料理もしてくれた。おかゆがおいしかった」というように、相手のどんな行動が自分の心に響いたのかを書き出しましょう。
書いてみると、
「優しい人と思っていたが、考えてみたら言葉だけで行動に移してくれなかった気がする」
「他の女性たちにも優しくするから浮気に発展するのかもしれない。でもこれは結局私に対して優しくないということと同じだ」
「他人の意見に流されない強い人だと思っていたが、単に回りが見えていなくて、ズレてるだけなのかもしれない」
という新たな気づきが出てくるものです。
②2人の歴史にとらわれない
交際期間が長かったり何十年も連れ添った夫婦の場合、2人で築いた歴史が終わるのが惜しいという気持ちが働きます。
もちろん思い出の詰まった歴史は大切な財産です。しかし今現在大きな問題に直面していて気持ちが離れてしまっているとしたら、「今別れたら2人の過去も否定することになる。思い出が消えるのが悲しい」と過去の栄光にとらわれて、今の決断を躊躇してはいけません。
たとえ今別れても過去を否定することにはなりません。
2人で築き上げた家庭や仕事はあなたの中の業績としてずっと残ります。
美しかった過去を捨てるのがもったいないという考えは脇において、冷静に2人の未来があるのか判断しましょう。
③愛情を勝ち負けにしない
パートナーの愛情が先に冷めてしまうことは、残念ながらあります。
見たくない現実に目をつぶってやり過ごしたとしても、いずれ相手に別れを切り出された時には見つめざるを得ません。
それを「捨てられた」と恨んで自分が負けたように感じる人がいます。
しかし恋愛や結婚生活は勝ち負けではありません。パートナーからの愛がなくなったとしても、それはお互いの考え方やコミュニケーションにズレが生じた結果であって、自分の価値が下がったわけではありません。
「向こうから捨てられるのは悔しいから別れてやるものか」
「こんな形でフラれるのは納得いかない。絶対許さない」
「どうせ次の女性にいくのだろう。そうはさせない」
と相手への一時的な憎悪や恨みで別れを引き延ばすことは、自分の大切な時間を無駄に遣うことにもなります。
修復のためにできる努力を尽くすことは必要ですが、相手の愛情を再燃させることはどうしても無理だと直感しているのなら、これ以上ロスタイムを長引かせることは自分のためにもならないと思います。
④失ったものを数え上げるより得たものを評価する
長い間一緒に過ごすとたくさん得るものがある代わりに失ったものもあります。
自分が一番輝いていた青春時代、子どもを持てたかもしれない十数年間、相手に費やしたお金、あきらめた夢、彼を選んだことで疎遠になった友人たちなど・・・
それらを数え上げると、「今別れたら、あれだけ犠牲にしたのにと後悔しそう」と悔しくなりますます別れるのが惜しくなります。
しかしパートナーのおかげで得られたものも、またあったはずなのです。
一緒に過ごした時の幸福感、愛する人と一緒にいるからこそ広がった世界、子どもがいる方はかけがえのない子ども。
今から別れようという相手に対して、プラスの感情をもてないのは当然としても、相手を恨んだままでは自分の気分が落ち込むだけです。
自分自身がこれから生き生きと前向きに再出発するためにも、失ったものより得たものに目を向け、それを身に着けた自分を評価し、自信に変えてください。
さてあなたの場合はいかがでしょうか。
やり直すか別れるかは2人で考えていくことですが、このような視点で冷静に「なぜ別れたくないのか」を振り返ってみると、自分の中にある執着が浮き彫りになってくることがあります。
別れを予感している方はぜひ考えてみてください。
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