同棲レスにならないために気をつけること
同棲のメリット、デメリット
昭和の時代、同棲は親に反対されることが多かったものですが、
いまや婚姻の3割程度は同棲からの結婚です。
同棲のメリットはお互いの素顔がわかること。
週1のデートならよそゆきのいい顔だけ見せることができても、
一緒に暮らしたらそうはいきません。
ケンカした時の相手の怒り方にショックを受けたり、
お互いの家庭の習慣が違ってムカついたり、
金銭感覚が合わないことがわかったり・・・
どうしても埋められない溝があると気づいたら別れてもいいのです。
離婚に伴う面倒な手続きや争いを思えば、無駄な苦労を未然に防ぐことができるとも言えます。
結婚生活のシミュレーションができること。
それが同棲の大きなメリットです。
でも同棲にはデメリットもあります。
それは「新鮮さ」を失うこと。
結婚後セックス頻度が徐々に減った時には「夫婦になって落ち着いたんだから仕方ないな」と思えるとしても、同棲中すでにレス気味になっていると「結婚後はどうなるんだろう?」と不安になってしまいます。
セックスレスが始まるのは産前産後と中年期にさしかかる頃が多いのですが、実は同棲時代も危険な時期です。
結婚を控えた同棲カップルからのご相談が最近増えています。
同棲中のNさん(29)のケース
Nさん(29)は同棲3年目で彼(32)とは結婚の話も出ています。
結婚したい気持ちは強いのですが迷いもあり相談にみえました。
Nさんはこんな話をしてくれました。
(ご相談内容は個人が特定できないよう変更を加えてあります)
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出会って1年で同棲を始めました。
お互いの家が遠くてデートが大変だったことと、
外泊にうるさい実家を出て自由になりたかったことが理由。
でも何より彼とずっと一緒にいたかったからです。
同棲を始めた頃はホントにラブラブで毎日Hしてたくらい。
それが半年くらいで減っていきました。
もちろんどんなカップルだって長くなれば減るのは当たり前とわかっています。
でも彼の場合、もともとかなり欲求が強いタイプだっただけに、急変したように見えました。
それとなく誘っても「疲れてる」「また今度ね」と曖昧に断られてしまう。
でも普段の会話やスキンシップは普通にあるし、休みの日は一緒に遊びに行ったりご飯を食べたり、仲はいいんです。
最近は私のお父さんが病気になったこともあり、そろそろ結婚しようかという話も出ています。
彼と結婚できるのは嬉しいことだけど、このまま結婚しても住む場所も仕事も変わるわけではないし、これまでの延長になりそう。
結婚したらますますレスが加速するのでは?
そもそも惰性で一緒にいるだけで、もう私への愛情はなくなったんじゃないか?
こんな不安を抱えたまま結婚してもいいのでしょうか。
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男性は同棲を始めたら欲求が減少する
同棲を始めたら急に回数が減った、というご相談、実はとても多いのです。
それは男性の本能としてセックスに求めるものが女性と違うからだと思います。
男性が欲求を抱く原動力には好奇心と新鮮さを求める気持ちが大いに関係しています。
この人はどんな体をしていてどんな反応をするのだろう?どんな快感が得られるのだろう?とドキドキワクワク期待します。
自分とのセックスの回数が重なるにつれて彼女がよりいい女に開発されていく達成感も男としての自信になるでしょう。
週1回デートする恋人時代には、会えない時間が想像力をかきたてる効果もあります。
日曜に会った時にはあれをしよう、これもしようと計画を立てたり、前回会った時のHを思い出してニヤニヤしたり・・・と考える時間が長いほど次回への期待が膨らむのです。
でも同棲を始めると、時間の制約がなくなりいつでもセックスができます。
最初のうちは嬉しくて頻度が高まりますが、そうするとどうしても「好奇心」や「新鮮さ」が薄れていきます。
いつでもできる→今ムリしてする必要はない、になってしまうのです。
それは彼女への愛情がなくなったことではありません。好奇心がなくなっただけなのです。
大切なのは、セックスと愛情をリンクさせないことです。
セックスは愛情表現の一部ではありますが、イコールではありません。
でも大切な一部であることは事実。
ではどうしたら同棲レスにならずにいられるのでしょうか。
彼の性格にもよりますが、ここではさきほどご紹介したNさんのケースでアドバイスしましょう。
いつでもできるという安心感を裏切る
彼だってもちろんしたい時があります。
その時Nさんは極力応じていました。多少疲れていても、彼が求めてくれることが嬉しくて応じていたのです。
でもそれに甘えた彼は、いつでもできるとタカをくくったようでした。
そこで、体調が悪い時は彼女から断ることにしました。
もちとんにべもなく断ったら彼が傷ついて、今後誘ってこなくなる心配があります。
誘いを断る時は、「謝る」「理由を言う」「代替案を出す」
断る時はこの鉄則を必ず守りましょう。
「ごめんね、今日は残業ですごく疲れてるんだ。金曜の夜は早く帰れるから、おいしいごはん作っておくね。その時はゆっくり楽しもうね」
といった言い方です。
相手のプライドを傷つけることなく、次回への期待をつなぐことができます。
時々離れて過ごす
次に、物理的に離れる期間を作ることも考えました。
以前彼が長期出張から帰ってきた時に、一時的に盛り上がったことを思い出したのです。
ちょうどNさんのお父さんが病気で入退院を繰り返していた時期だったので、お父さんの介護や実家の手伝いをするために、週に2日くらい職場から直接実家に帰ることにしました。
家事が得意なNさんがいない日に、どれだけ不便か彼も思い知ったようでした。
いることが当たり前になっているパートナーがいない寂しさを彼は十分味わったのです。
自分の世界を大切にする
これは同棲レスに限りませんが、パートナーを自分の生活の中心にせず、友人や趣味を大切にすることです。
友人と先約があっても、彼の仕事が休みになったからと先約をキャンセルする健気な女性もいます。
でも彼を生活の主軸においてしまうと、彼とうまくいかなくなった時に絶望的な気持ちになって、
「あなたのためにこれだけ犠牲にしてきたのに・・・」
と彼を恨むようになってしまいます。
彼に依存しないで、女友達や趣味、仕事を大切にすること。
自分の人生の主役は自分自身だという気持ちを持ちましょう。
外で待ち合わせする
「家でゴロゴロしてるとただのオッサンなのに、外で会ったら意外とシャンとしててかっこよかった」と彼を見直すこと、ありますよね。
これ、実は男性も同じです。
家庭ではお化粧もしないし、いつもTシャツとスエットパンツ。
疲れている時はトゲトゲしく余裕がない。
そんな姿ばかり見ていると色気も感じなくなります。
ところが、外で会うことになり待ち合わせ場所にいる彼女を遠目で見ると、
そのへんにいた女性の中で一番きれいで輝いていることに気づいた・・・と言います。
もともと付き合うことにした理由の中にルックスもあるはず。
相手の外見が好みだったから好きになったのです。
ずっと一緒にいるうちに忘れかけてしまった好きなところを外出先で思い出してください。
ただし、一緒に家から出かけると家庭内の延長になってしまいます。
外で待ち合わせをして、遠くから相手の姿を見つけることがポイントですよ。
結婚の期日を決めておく
同棲が長くなればなるほど、結婚と何が違うのかわからなくなります。
もちろん結婚しなければいけないということはなく、それぞれのライフスタイルで快適な方を選べばいいのですが、いつか結婚したいと思うのなら、いつ頃にするかという目安を決めておくといいでしょう。
結婚となると将来の子どもの計画、経済的なこと、両家の親との関係などさまざまなプレッシャーがかかります。
同棲時代の気楽な生活が永遠に続けられるわけではない、これは貴重な時間なんだと思うと、今を楽しもうという気持ちが湧いてくるもの。
同棲時代は夫婦ではなく恋人同士なのだということを改めて感じ、恋人ならではの甘い関係を続けようと思うようになります。
ちなみにご相談に来たNさんは、彼との距離を意識的に作ることで緊張感を取り戻すことができ、最近はまたイチャイチャの回数が増えてきているとのことでした。
カウンセリングでは、同棲レスや産後レス、夫婦関係などでお悩みの方に修復のコツをお伝えします。
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