産後レスから回復しました

 

セックスレスの3大理由

セックスレスの主な理由として、少し古いのですが厚労省の2010年の調査があります。

出産後何となく・・・・男性18.9% 女性22.1%
面倒くさい・・・・・・男性10.7%  女性26.9%
仕事で疲れている・・・男性19.7% 女性13.9%

この理由、実は様々な統計で上位に来ています。

出産後なんとなく、がセックスレスのきっかけというのは女性にとっては自然なことです。
出産後の授乳期は、プロラクチンという授乳に関わるホルモンが増加します。
プロラクチンは女性の性欲を押さえ、母親が乳児の世話に専念できるようにする効果があるそうです。

それに産後は体に痛みもあるし、乳児の世話は肉体的にも大変です。
子供が2~3時間おきに泣くと睡眠不足になるし、体力の限界までヘトヘトになります。
少しでも時間があったら寝たい、という時にセックスしたいと思わなくなるのは当たり前!

 

そんな時に夫に求められても「こんなに疲れているのに何よ」と腹が立ってしまいます。
特に育児を手伝ってくれない夫の場合、妻はのんきな夫に怒りを覚え、セックスを強く拒否するようになります。
これが何か月も続くと夫の方も諦めてきて、セックスがないことが日常化してしまいます。
妻の心身が回復して、いざ第二子を、となっても、もう夫の方がその気にならない、というのがよくあるパターンです。

産後レスのKさん(42)のケース

Kさん(42歳)からこんなご相談がありました。
(ご相談内容は個人が特定できないよう変更を加えてあります)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Kさんの夫は43歳会社員。結婚4年目です。
結婚が遅かったのですぐ不妊治療に入り妊娠したのですが、流産の恐れがあると言われていたのもあり妊娠中は全くセックスしませんでした。

出産後は体調が思わしくなく、授乳中の1年間は心身ともに疲れていて、夫に触られるのもイヤで、求められても断固として拒否していました。
子育てに夢中で夫の世話もおろそかになり、話し方もついついきつい口調になっていたそうです。そのうち夫は諦めたのか誘って来なくなりました。

子どもが2歳になった時、2人目がほしくなりKさんから夫を誘いましたが、3回続けて夫がEDになりました。
夫は気まずかったのかセックスを避けるようになり、結局そのままセックスレスになってしまいました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Kさんの後悔

Kさん「主人はスキンシップが好きな人で、日頃からハグしてきたり膝枕したり、いつもじゃれあっていました。でも授乳中にはそういったこと全部イヤになってしまい、タッチしてきた主人をじゃけんに振り払ってました」

ご主人もさすがにプライドが傷ついたのでしょう。
優しくおとなしいタイプなので特に文句は言わなかったものの、だんだん距離ができてきたのが感じられたそうです。
そしてKさんから再開を求めた時はあからさまに困惑した様子で、一応努力はするもののうまくいかなくなってしまったとのことでした。

Kさん「あんな風に冷たくしなければよかったと後悔してます。でも産後は本当に疲れて余裕がなかったんですよ」と涙ぐむKさん。

潮「出産前後にしたくなくなるのは生理的に自然な反応ですよ。妊娠中胎児への影響を恐れながらするのでは楽しめなかったでしょうし、産後は体調不良のなか一生懸命育児をしてきたのですから、Kさんはよく頑張ったと思いますよ」

潮「でもセックスレスの期間が長くなればなるほど再開が難しくなるのは事実です。
できるだけ早く改善にとりかかりましょう。
第二子のため、という目的があるとご主人にとって義務的なセックスになってしまいプレッシャーがかかります。妊娠のことは置いておいて、いまはまずセックスそのものが楽しくなるような工夫をしてみましょう」

潮「ご主人のために家庭を居心地よくして、なるべくお子さん中心ではなく夫婦の時間を作って男女の関係に戻ってみてください」

Kさんがやったこと

Kさんのご主人はもともとスキンシップ好きだしセックスにも前向きな方でした。
今回セックスを避けるようになったのは、初めてのEDがとてもショックで、男としての自信をなくしたことが原因でした。

Kさんは第二子がほしいという要望を口にするのをやめ、ご主人にこれまでの自分の心身の変化をきちんと説明しました。

「産前産後のからだの負担がとても大きく、それに対応していくのに精いっぱいだったの」

「この年齢で授かった子どもになにかあったらと思うと、いつも緊張して気持ちに全然余裕がなかった。なのにのんびりしているあなたを見ると、自分だけががんばっているような気がして腹が立ってしまった。
セックスなんてしてあげるものか、というような復讐みたいな気持ちになってしまってたと思う」

「でも今は落ち着いたよ。自分勝手みたいだけど、欲求も戻ってきて、あなたとまた体を重ねたいなと思うようになった。また愛してもらえたらとっても嬉しい」

ご主人と向き合って、そんな風に伝えたそうです。

ご主人はセックス自体がイヤになったわけではなかったので、Kさんが以前のつっけんどんな態度を素直に反省し歩み寄ってくれたことを喜んで受け入れました。
また、子どもの話が出なくなったことで徐々にプレッシャーもなくなりました。
EDになった時はタッチし合うだけでもKさんが満足することがわかったので、「最後までいかなければ」と緊張することがなくなり、自然な触れ合いができるようになりました。
挿入や子作りを意識しないでリラックスすることで、やがて一過性のEDから回復したのでした。

 

産後はお互いの心身を理解し合う

産後、夫は妻の生理的な変化を受け入れ、妻が以前の体調に戻るまで待つことが必要です。

妻も心身の疲労を夫に理解してもらえるようきちんと言葉で伝えて、できる範囲でのスキンシップはしてあげること。

そんなお互いの努力が産後レスの長期化を防ぐことになるのです。

性のお悩み解決方法LINEで配信中

セックスレスの解決策、パートナーの浮気の解決法や浮気防止策などの情報をLINE@で配信しています。 誰にも知られずコッソリ、解決法を知ることができます。 LINE@の登録コチラから



カウンセリング受付

セックスレス・セックス・性機能・パラフィリア(性癖)・夫婦不和・離婚などの悩みを改善しています。 セックスレスや夫の浮気のご相談の依頼をたくさんいただいています。 電話・スカイプ・対面でのカウンセリングを行っています。

カウンセリングのお申込みはコチラから >>カウンセリング料金について >>カウンセラーの紹介 >>よくある質問