パートナーの性癖に気づいた時

 

 

自分ごとではなくパートナーの問題で来談する場合には2つのパターンがあると前回のブログで書きました。

EDを隠す彼にはどうしたらいいですか?

 

今回は2つ目の、パートナーの隠し事に気づいてしまったが今後どうしたらいいか、という場合です。

相手のスマホやパソコンを偶然覗いて秘密を知ってしまった、というケースが多いのですが、相手の裏切りや性癖を知った以上、これから夫婦としてやっていけるのか不安になってくるのです。

 

 

パートナーの隠しごとに気づいた場合

浮気に気づいた、というのは一番よくある相談なのでここでは触れませんが、意外と多いのがパートナーの性癖です。

性癖に関しては圧倒的に男性に多いので、女性からの相談ということになりますが、こんな相談があります。

夫が男性と性的なやり取りをしているメールを見てしまった。全くそんな気配はなかったが、夫はゲイだったのだろうか。

夫が隠しているAVを見てしまった。ほとんどがロリコンの映像で、まさかそんな趣味があったとは思わずショックを受けている。

夫の部屋の押入れの奥から女性の下着が何百枚も入っている袋が出てきた。新品が大半だが使用済みのものもあり、盗品ではないかと心配。

偶然夫が入浴しているところを見たら、女性の下着を着けて鏡を見ていた。結婚30年、そんな趣味があったと全く気づかなかったことに衝撃を受けている。

女性を隠し撮りをしている画像を見つけた。性的なものではなく普通の写真だが、明らかに盗撮である。特定の女性なので片思いしているのかもしれない。人を好きになってしまうのはしかたないとしても、盗撮をするという行動がおぞましく感じる。

 

これらの相談に共通しているのは、「偶然見て気づいた」という点です。
人のパソコンやスマホを見たと言ったら怒られそうで言えないが、知ってしまった以上放置できなくなったわけです。

痴漢、盗撮、下着の窃盗など、明らかに犯罪性があるのならためらっている場合ではありません。
夫ときちんと話し合う場を設けて、きっぱりと止めるよう伝えることです。
習慣になっている場合は依存症の専門医の受診も必要になるでしょう。

しかし、男性同士の性行為のDVDを持っていたとか、女性の下着を着けて楽しんでいたという趣味の範囲の問題である場合は、見て見ぬフリをすることができるかどうかです。

その程度ならいいや、とキャパ広く静観できるか、
そんな気持ち悪い人とは暮らせないと拒否するか。
最後は自分の気持ちに素直になることです。

発見した当初は混乱してどう受け止めたらいいかもわからなくなります。
カウンセリングでも最初はその事実だけにとらわれて不安を語ります。

しかしそのうちに、これまでのパートナーとの歴史、子どもや親との家族関係、自分はどんな生き方をしたいかなど、広く深く人生を俯瞰して振り返るようになるものです。
その過程を経ると、自分はどうしたいのか、おのずと結論が出てくると思います。

当事者本人が来談しなくても、パートナーが解決のきっかけを作ることは可能です。
自分のことではないからとためらわず、ぜひ話しに来てください。

 

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