転職を迷った時に考えること

 

「転職したいけど、今の職場で頑張った方がいいのだろうか?」
年齢や性別を問わずよく受けるご相談です。

会社勤めをしていれば誰でも何度か「辞めたい」と思うことがあるでしょう。
でもすでに会社の業務にも雰囲気にも慣れているし、今更新しい職場に行っても、そこでなじめなかったら後悔してしまうだろう。それよりはこのまま続けた方が無難だ、と迷います。
嫌な上司や同僚のいじめに遭っている、会社が倒産の危機にあるなど、辞める動機が強い場合でなければなかなかふんぎりがつかないものです。
そしてうまい具合に、辞めたい気持ちがMAXに高まった頃にボーナス日が来ます。一夜にして何十万も貯金が増えている喜びで、「もう少し頑張るか」と思い直すのです。

そんな風に、なんとか気持ちをやりくりして続けることができればそれもよし。
思い切って辞めて新天地に行くもよし。
どちらが正解なのかは、ずっと後になって振り返ってみなければわからないものです。

ひとつ気をつけたいのは、何か大きなミスをしたりケンカをした時に衝動的に「辞めます」と言ってしまわないことです。
辞める前にじっくり考える時間を持ってください。
辞めて後悔してももうその会社には戻れません。
自分の中で、しっかりした「辞める動機」が見つかるまでは少し待った方がいいのです。

 

 

どんな仕事にも学びはある

私も何社か会社勤めをした経験があります。
ある会社は本当に合わなくて、いつも辞めたいとばかり考えていました。
ストレス解消に、毎晩不二家ピーナッツチョコ徳用パックを一袋食べていました。今思うとよく病気にならなかったものです。
会社に行きたくないばかりに「ビルがテロリストに爆破されたら行かなくて済むのにな」というとんでもない妄想までしていました。その時に備えて会社のロッカーに大切な私物を入れないようにしていたのだから、おかしくなっていたとしか言いようがありません。
そのくせ本気で転職先を探す勇気もなく、やる気が出ないまま日々をなんとなく過ごしていたのでした。

当時の社会背景を考えると、まだ男性は生涯一社を貫く人が多かった時代だったし、転職のハードルが高かったのも事実ですが、それにしても文句ばかり言って何の努力もしなかった自分は情けないヤツだったと思います。

その後はやりがいある仕事の時も、可もなく不可もない職場だったことも様々にありましたが、いくつかの職場を経てわかったのは、「どこにいても学ぶことはある」という単純なことです。
今振り返ると、イヤだった会社でも学んだことはたくさんありました。今となっては当時の後ろ向きだった自分を反省しているし、あんなダメOLだった私を置いてくれた会社に感謝さえしています。

いずれは転職を、と考えているとしても、「今の職場にいる間にここで学べることはできるだけ吸収して次の飛躍に備えよう」と貪欲に学ぶことが大切だと思います。

 

天職三原則

キャリア相談を受けた時に私がよく伝えることがあります。
それは、「天職三原則」と言われるものです。

 

①好きであること

好きでないことはやはり長続きしません。もちろん「好き」にも程度があります。「まあ好きな方かな」から「好きで好きでたまらず寝食を忘れて取り組める」までいろいろでしょう。
芸術的な仕事なら「やらずには生きていけない」というほど好きでないと成功できないでしょうが、一般の仕事ではそこまでの強い気持ちにはなれないものです。
そこまででなくてもいいので、「少なくとも好きな部類に入る」程度には好きであることが必要だと思います。

 

②得意であること

好きなだけでは続かないのも事実です。努力である程度上達はしますが、それでも自分で才能がないと思うようなら別の道を検討してみてもいいでしょう。

 

③誰かの役に立つと思えること

社会貢献というと大げさですが、自分のやっていることが人の役に立っていると思えるのは幸せなことです。
それがごく少数の人に対してだけであったとしても、自分の存在意義が感じられることが働く意欲となります。

 

この3つを満たす仕事であれば、それは自分に向いている仕事、これからやるべき仕事だと言えると思います。

 

 

好きなことがわからない

「自分が好きなことと言っても、何が好きなのかがわからない」
という人もいます。
年齢を重ねると現実が見えてきて、何か思いついても「どうせ無理だ」とあきらめモードになってしまいます。

そういう時は、こんな風に考えてみることが役に立ちます。

 

①中学生頃の夢を思い出す

小学生の頃の夢だと、「仮面ライダーになりたい」といった突飛な夢だったり、友達の影響で好きだと思い込んでいたりする場合もあります。
しかし自我に目覚め、世界にどんな職業があるのか認識する中学生時代は、純粋に自分の好きなことがわかってくる年頃です。
これが高校生になると、実際に就職が迫ってきてかなり現実的になります。
だから中学生くらいの夢がちょうどいいのです。

 

②できるかどうかは別として、今夢がかなったら・・・

カウンセリングで「ミラクル・クエスチョン」という技法があります。
「もし奇跡が起きて問題が解決したとしたらどうなっていると思うか?」と理想の状態をイメージさせることによって、理想と今の状態の違いを明確にしたり、理想に近づくためには何をしたらいいか考えたりするというものです。

この方法を応用して、
「現実にできるかどうかは別として、今夢がかなうとしたら、どんな仕事をしていたいか?」
と自問してみましょう。
普段恥ずかしくて人に言えないようなことでもいいのです。
「ギタリストになって全国ツアーをする」
「キー局のアナウンサーになる」
でもかまいません。人に言ったら「ありえないでしょ」と笑われるようなことでも、夢だからいいのです。

ただ現実にはやはり難しいこともあります。
40代になって「野球選手になりたい」はやはり実現困難な夢です。
それでもまずは思いつく限りの夢を挙げてみることが大切なのです。
その夢の中には「今でもまだ遅くはないもの」があるかもしれません。
「ギタリストになる」は無理だったとしても、音楽関連の周辺産業に就職することなら十分実現可能性があります。

本当に好きだと思えることを見つけられれば、そこから可能性を広げていくことができるでしょう。
好きなことど真ん中でなくても、それに関わった仕事に就くことで幸せになれるかもしれないのです。

 

 

辞めたい理由はポジティブか

転職したい動機が「やりたいことが別にある」なら、前に進んでいいと思います。
しかし「今の職場がイヤだから」というような嫌悪感だったり、次にやりたいことがないという曖昧な気持ちの場合はまだ辞める時期ではないでしょう。
辞めてはダメということではありません。時期尚早というだけです。
今の職場がイヤなのはなぜか、原因を検討しましょう。

人間関係か、仕事内容か、将来が不安なのか?
人間関係なら、上司が異動したらそれで済むのか。
仕事内容なら、全く違う部署に異動願いが出せないか。

など、今の会社でも解決できる可能性がないのか、考える余地があります。

同時に転職の準備も始めましょう。
転職サイトをマメに覗き、どんな求人があるのかまず情報を増やしておきます。場合によっては実際に応募して就活の感触をつかんでおいもていいでしょう。
実際に転職はしないとしても、「何もしていないわけじゃない。前に進もうと努力はしている」と思えることで変に焦ったり落ち込んだりしなくて済むと思います。

 

仕事を変えるのは恐いこと。できれば慎重に検討したほうがいい。
でも本当に辛いなら変えてもいい。今の日本では、選ばなければ仕事はある。辞めても死にはしない。
そんな風に、慎重に、でも勇気をもって転職を考えてみてください。

 

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