呪いの言葉に惑わされない

 

 

言葉の持つ力

子どもの頃読んだ少女漫画に、

「取り返しのつかないもの、それは、放たれた矢、過ぎ去った時間、語られた言葉」

という一節がありました。
多分偉人の金言だと思うのですが、妙に心に残りました。

言葉は人を励まし時には人生を変えるほどの力を与えますが、逆に人を打ちのめす威力も持っています。
身近な人であればあるほど、不用意にきつい言葉を投げかけてしまいます。
しかし言われた者にとってはその言葉が忘れられず、呪縛となってずっと苦しむこともあるのです。

また、性に関することはただでさえデリケートなのに、ひどい言葉で欠点を指摘され深い傷となって残ることがあります。

これは何十年も前の夫の言葉に苦しめられた女性のケースです。
(ご相談内容は個人が特定できないよう変更を加えてあります)

 

夫に言われたひどい言葉は・・・

Mさん(当時55歳)は主訴を「セックスレス」として来談しました。
恵まれた家庭の上品なマダムといった雰囲気の女性で、普段は性の話など他人とすることもなかったのでしょう、本題に入るまでしばらく恥じらいためらっていました。

ようやくMさんから伺ったのはこんな夫婦の姿でした。

 

Mさんと夫(60歳)は親戚の紹介で24歳の時に結婚しました。お嬢様育ちのMさんは男性経験がなく、最初は行為の度に痛みがありましたが、セックスとはこんなものなのだろうと疑うこともなく我慢していました。
2回の出産を経た頃には快感も覚えるようになり、ようやくセックスが楽しいと思い始めたのですが、その頃から夫に求められることがなくなりました。
奥ゆかしいMさんなので自分から誘うことなどとてもできませんでしたが、30代になった頃にはほぼレスになっており、Mさんは初めて体の欲求を意識するようになりました。
ある日勇気をふりしぼって夫の布団に入ったところ、「もうお前とはしたくない」とはっきり言われてしまいました。

理由を聞くと夫は「お前はゆるいから面白くないんだよ。それにあそこが臭いからな」
と言い放ちました。

そんなことを言われたMさんのショックは相当のものでした。
子どもを持つために夫はずっと我慢していたのか。もう私とはできないと言うのか。
Mさんは夫にそれ以上食い下がることができず、それ以後セックスレスが25年も続いたのでした。

 

夫の裏切りで覚醒

この相談を受けたのは10年以上前のことです。
その年代の女性で、特に保守的なエリート家庭に嫁いだMさんは夫に口答えすることができませんでした。
また、こんな恥ずかしいことを誰かに相談するなど思いもよらず、ずっと一人で悩んでいたのです。

現代ならネット上に様々な情報があります。
本当に「ゆるい」のか計測できるアプリを買えば、数値化して確かめることができます。
また、膣トレーニング用のグッズもたくさん出回っています。

「臭い」という件も、病院に行けば簡単に検査できるし、仮に本当に問題があるのなら治療することもできたでしょう。

しかしそんな情報も手に入らなかった時代、Mさんは夫とのセックスをあきらめるしかなかったのでした。

ところが来談の1年前、夫のスケジュール帳に書かれていた女性の名前が妙に気になり興信所を使って調べた結果、夫には長年の愛人がいたことがわかりました。
Mさんが女性として失格だから外に欲望を満たす相手を求めたのか?
それともその女性を好きになったからMさんを拒否したのか?

いずれにしてもずっと騙されていた自分がバカバカしくなり、夫への情もすっかり冷めて離婚を考えるようになりました。

そして、失ってしまった女性としての日々をなんとか取り戻したいと悶々として来談したのでした。

 

不安なことは確かめる

Mさんの夫が「ゆるい」「臭い」という、当時はなかなか自分で確かめられなかったことを平気で口にして、Mさんを苦しめた罪は大きいと思いました。
それは呪いの言葉です。
呪いは本人が解かねばなりません。

匂いに関しては産婦人科の受診を勧めました。
Mさんも今となってはそれくらいの恥ずかしさなら我慢できるということで受診し、その結果「全く匂いはない」と判定されました。

「ゆるい」ことについては、今更トレーニングをして締まりをよくしようということではなく、ただ本当に自分はゆるかったのかどうか真実を知りたいだけ、とのことでした。

Mさんは、
「主人の言葉に縛られていた自分が情けないんです。もっと若いうちに浮気でもして、本当に自分の体がダメなのか確かめればよかった。今からでも確認して納得したいんです。出張ホストか何かに頼んで調べようと思っています」
とムキになっていました。

潮「でもたとえホストに頼んだとしても、彼が本当のことを言うとは限らないですよね?万一ゆるかったとしてもそのまま伝える人はいないと思うんです。だとしたら、他人の口から真実を聞くことなんて結局不可能なんじゃないでしょうか?」

Mさん「そういえばそうですよね・・・」

潮「他者の言葉が本当かどうかを知ることは難しいものですよね。自分で自分を信じると決めることしかないと思います」

Mさんはホストを利用するという考えを断念しました。
Mさんほどまじめな人が浮気をして更に罪悪感に悩むということにならずに済んでよかったと思います。

 

その呪いが真実なのか冷静に検討する

恐らくMさんの夫は浮気相手に夢中でMさんとセックスをする気にならなかったため、適当な理由をつけてMさんを避けただけだと思います。
夫はそこまでMさんを傷つけたとは想像もしていないのかもしれません。
しかしそのような心ない言葉を吐いて妻を25年間苦しめた夫はひどいと思います。

身体へのコンプレックスが落ち着いたMさんは、夫との将来をどうするかという問題にシフトしていきました。
一時は離婚も考えましたが経済的に難しいこと、どうせ今でも仮面夫婦なのだから今後もこのままでいいと割り切れるようになったこと、これからは自分のやりたいことを見つけて自分のために生きる、と決意できたことから、今は現状維持を選びました。

「でもいつか好きな人が現れたらその人と付き合ってもいいと思っています。長い間女性としての自分を封印してきた分を、これからの人生で取り返してやろう、とメラメラしてるんですよ」
と明るく笑っていたのを見て私も安堵したのでした。

Mさんは夫から投げかけられた言葉の呪いに長い間苦しみました。
呪いの言葉は夫婦以外でも、毒親から娘に、教師から生徒に、とさまざまな場面で吐かれることがあると思います。
もし誰かの言葉に傷つけられたら、それを引きずる前に、その言葉は真実なのか、ただの腹いせではないか、反証を挙げることはできないかなど、冷静になって検討してみましょう。
それは根拠のない、気まぐれに吐き捨てられた呪いであることがほとんどだからです。

 

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